印鑑の作成前に要チェック！銀行印とは？制作前に確認したいこと

銀行印という名前を知っていても、特徴や使用シーンをあまり理解していない方も多いのではないでしょうか。こちらでは、銀行印の概要や使用シーン、彫る名前の向き、サイズ、書体、彫刻方法、販売元などを解説します。

 

●銀行印の概要

銀行印は、金融機関に印影の届出を行っている印鑑を指します。金融機関では、本人確認の一環として銀行印が必要です。普段ATMしか使わない方は、お金をおろすために印鑑が必要という印象があまりないかもしれません。ATMを使った取引は金額に上限があるため、上限を超える高額な取引をするときには、金融機関の窓口で手続きを行います。このときに、銀行印が必要なのです。

 

●銀行印の使用シーン

銀行印の主な使用シーンは、以下のとおりです。

• 金融機関で口座開設を行うとき
• 窓口で預金を引き出すとき
• 公共料金や通信費などの口座振替を申し込むとき
• クレジットカードの作成を申し込むとき
• 小切手や手形を発行するとき

近年、ネット銀行の普及により、銀行印の届出を不要とする銀行も増えてきました。店舗を持たないネット銀行では、インターネットバンキングの認証方式によって本人認証や意思確認を行います。

 

●銀行印に彫る名前の向き

印鑑に刻印する名前は縦書きが一般的です。しかし、銀行印については、横書きで作る方が多いです。横書きが採用されているのは、他の印鑑と区別するため、「上から下へお金が流れていかないように」というゲン担ぎの意味があるためです。

 

●銀行印のサイズ

サイズに厳密な決まりはありません。一般的に男性は13.5～15mmの丸印、女性は12～13.5mmの丸印を作成することが多いとされています。女性は男性と比較して手が小さい方が多いという理由から、男性よりも小さいサイズで作成すると考えられています。サイズに迷われている方は、刻印する文字数で決めることをおすすめします。例えば、4文字以上のフルネームを彫りたい場合は、15mmなど大きめのサイズを選ぶのがおすすめです。

 

 

●銀行印の書体

印鑑の書体には、隷書体・古印体・篆書体・印相体などがあります。銀行印が偽造されてしまうと、自分の財産に危険が及ぶ可能性があります。そのため、読みにくく偽造がしにくい印相体での作成がおすすめです。隷書体や古印体は読みやすく、複製・偽造される可能性が高いため、防犯面からはあまりおすすめできません。

 

●銀行印の彫刻方法

銀行印の作成には、手彫りや機械彫りがあります。手彫りの場合は、全ての工程を手作業で行うため、偽造されにくいです。また、温かみを感じられるため、使っていくうちに愛着がわくでしょう。機械彫りは安価でスピーディーに入手できます。しかし、同じものを作りやすいため、銀行印として使うのは避けたほうがよいでしょう。

 

●銀行印の販売元

銀行印の作成にあたっては、店舗に出向くかオンラインショップで注文するのが一般的です。店舗の場合、実物を確認してサイズやデザインを決められるメリットがあります。オンラインショップを利用するメリットとしては、自宅や職場などからでも注文できる点や、豊富な商品ラインナップから選ぶことができる点などがあげられます。また、24時間いつでも注文できる点もオンラインショップが選ばれる理由のひとつです。

 

●銀行印登録が不可な印鑑の種類

シャチハタのようなスタンプ式のものやゴム印は、銀行印として登録できません。理由としては変形しやすいため、印影が変わってしまう可能性が高いことが挙げられます。また、大量生産されている三文判も銀行印として使用するのは避けたほうが賢明です。

銀行印は金融機関で口座を開設するとき、窓口で高額な取引を行うとき、小切手・手形を発行するときなど、お金にかかわる場面で使用することが少なくありません。一般的に印鑑は縦書きですが、銀行印は横書きにする場合が多い傾向です。理由として、他の印鑑と区別することなどが挙げられます。

銀行印は、防犯対策の観点から、印相体や楷書体での作成がおすすめです。

 

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